駆逐艦雷の英国兵救助物語

 テレ東のありえへん世界で取り上げられてました。
若干違うところも有るかも知れませんがその辺は勘弁してください。
2隻(エクゼター・エンカウンター)の英国艦のジャワ海脱出途中に日本艦隊と交戦し2隻とも沈撃、その後
海にさまよう英国兵420人(若干違いもあるようです)を救助しました。
雷の工藤俊作艦長は救助した英国兵に対し、「諸官は勇敢に戦われた。諸官は大日本帝国海軍の名誉ある
ゲストである」と言ったそうです。その後、英国兵は病院へ運ばれることとなりました。

ただ、当時は第2次世界大戦真っ直中、今であれば褒め称えられるところですが当時であれば敵兵を助け
るなど非国民扱いですよ。工藤艦長は上官である南雲忠一中将に報告したところ、「このことは公には
出来ない、が、君の行った行為は間違っていない」と言ったそうです。

工藤艦長は雷から別の艦へ移ることとなりますが、ご存じの方も多いかと思いますが雷は救助に当たった
日本兵と共に撃沈されてしまいました・・・。

救助された英国兵の中にサミュエル・フォール中尉という方がいました。
この方は大戦後、英国に戻り外交官として活躍し、エリザベス女王からサーの称号をもらうほどだった
そうです。この方は救助してくれた工藤艦長のことを片時も忘れず何時かは合いたいと思っていました。
日本に来日する機会があり、上記の救助劇を日本側に伝えました。その時は工藤艦長に合うことは出来
ませんでしたが、その後工藤艦長のお墓が山口にあることが分かり2008年に再来日し、墓前ではあります
が再開することが出来ました。
(参考)
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid573.html
http://www.mobilkubota.com/manabi/339.html
http://blog.goo.ne.jp/ginga7788/e/8f8dffc935c9615c39be260e97c56e90

この救助については艦これで少しだけ知っていましたが、改めて聞くと美談といえばそうですが、戦争の
最中、やるかやられるかの世界で敵を助けるという行為自体が考えられないことだと思います。
下手をすれば救助後にバーンと撃たれる可能性もあります。
自分が工藤艦長と同じ立場だったことを考えると大いに考えるところではありますよね。
このような事があったことはもっと知られるべきであります。

ではでは。ノシ